来春にお引越しされる方へのアドバイス

当たり前のようなことを申し上げてしまい恐縮ですが、まずはお引越しをお考えの方はとにかく早めに動きましょう。

1~3月までは全国的に転居シーズンを迎え、めまぐるしく物件が動きます。
近年グローバル化や様々な効率化に伴い企業の人員移動時期も分散されてきたとはいえ、やはり年明けから3月半ばまでは賃貸仲介業界にとっては今だに年間で一番の繁忙期となっております。
この時期になると全国から各地方へご入学、ご就職、ご転勤などでとても多くの方が移動されます。
賃貸不動産業界にとってみれば、まさにお祭りともいうべき活況を呈してまいります。
毎年にはなりますが、そのような時期をにらみ今から大手各社ポータルサイトもテレビCM、ネット、街頭、中吊り広告、雑誌などあらゆるメディアで大々的に広告を打っています。

スーモ、HOME’S、アットホーム、週間CHINTAI、お部屋探しMASTなどなど、有名芸能人を起用したCMをどこかで一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。

そこで実際に来たる転居シーズンにお引越しをお考えのお客様に、損得勘定抜きにお役に立つアドバイスをさせていただきます。

まずは早めの時期に動くこと。9月半ば~10月半ばにかけて、なんとなくでもいいので各社ポータルサイトでご希望に近い物件がいくら位なのか、複数の物件を比較しながら相場をおおまかに把握していきます。この早めの情報収集こそがご希望のお部屋にお住まいになれる一番の近道です。自分の理想と現実の相場にはどの位開きがあるのかなど、あらかじめ自分なりに調べておきます。また絶対に譲れない条件や、その反対に譲ってもいい条件などを項目にして4つ程度選び出し優先順位をつけておくことをおススメします。(賃料、広さ、駅からの距離、築年数、建物構造、設備など)

次に、11月~12月にかけていよいよ具体的に物件探しを始めます。チェックしておいた物件情報などをもとに、実際そこが現在でも募集中なのか、似たような条件の物件はあるかなど不動産屋にメールや電話で実際に確認していきます。
※ここでも大切なポイントがあります。こちらをご覧ください。

12月中に内見して気に入った物件があった場合には即決で申し込んでしまうのも一つの手です。実際に一定割合このようにされる方はいらっしゃいます。当然早めに申し込んだ分だけ賃料が余分に掛かってしまうため金額的なロスもあります。ただこの時期に物件をおさえておけば、競争が多く動きが非常に速い1月~3月にせわしく物件めぐりをする必要がなくなりますので、余裕をもって新生活に関する準備などに時間を使えます。新生活は楽しい反面なにかと大変なことも多いものですので、ご一考の価値はあるかと思います。

また、やはり余計な空家賃は払いたくない、しかるべき転居の時期に行動するという方も当然に多いことでしょう。というよりむしろ大多数の方がそうだと思います。そんな方にアドバイスです。

これは繁忙期に限らず言えることですが、会社の看板ではなく信頼できる動きの良い営業マンを見つけ、繁忙期の前に入居希望日含めて希望条件を伝えておくことです。
正直な話1月~3月はいくら普段は丁寧な仕事をする営業マンでも、各社どうしてもお客様お一人お一人に割く時間が少なくなってしまいます。
だからこそ少しでも早く良い営業をつかまえ、希望条件をあらかじめ伝えておくことが重要なのです。

また不動産屋任せにするのではなくご自身でもネットを活用し積極的に物件探しをして、協力しながら探すという姿勢が必要です。

なかなかいきなりお客様にとってぴったりの良い営業マンを見つけることは難しいかもしれませんが、数社回ったり、メールや電話、または担当者に実際会ってみてお客様のフィーリングでココはいい感じだな、この人は信頼できそうだな、と思ったら成約の際はそこでお願いすることを条件に物件探しを一任してしまうと、たくさんの業者に声をかけるよりも良い結果が生まれやすいように思います。

これにより、お客様にとっても営業マンにとってもWIN×WINの関係が築けると思います。
(なかなか不動産会社に出向く時間が無いのであれば電話口やメール、その他の対応だけでも多少は業者の良し悪しを判断できると思います。)

そのうえで、もし気に入った物件に出会えたなら即断即決することが肝心です。この時期は決断力とスピード感が重要です。

以上、皆様の幸せな転居の一助となれば幸いです。